五右衛門風呂造り(その2)

ちーむゴエモンの象徴「五右衛門風呂造り」レポート第2弾です!
作業は19日に行われました。

すでに筆者が留守にしていた17日のうちに、IさんとTさんが
大谷石を水平に組んで基礎を作って下さっていました。
この大谷石、わがチームのSdさんが以前にさる伝手でもらい請けて
いたものを、提供してくださいました。何でも今は大谷石は貴重で、
値段もすごーく高いとのこと。何とも贅沢な五右衛門風呂ができそう。

今日はここからのスタートです。

今日の作業は、ひたすら石を測って、割って、削って、組み上げる、の繰り返し。
↓こんな感じです。




時折、風呂釜を乗せてみては様子を確認。

並べる位置が決まったら、石にドリルで穴を開けていきます。はて、何のため?

そして穴と穴の間をカッターで削り

こんな感じの溝を切ります。

これ、実は石と石をこんな風にかすがいでつなぐため。かすがいが出っ張らない
ように、溝を切っていたのです。これ、玄人の仕事ですよねぇ。

余談ですが、かすがいを嵌める穴をドリルで開けたときに、穴の中の石屑を吹き
出すのがこの道具。こんな智恵があるなんて…と感心しきりの私でした。

しばしの一服。

そしていよいよセメントを準備し、石の積み上げが始まりました。

着々と作業が進む中、見学や手伝いの方が次々登場してにぎやかに。

子供たちはかまどで焚き火のお手伝い。そしてダッチオーブン料理で解説本も書
いていらっしゃるSzさんがお昼を作ってくれました。

やがておいしそうなお昼の「ひっつみ」ができあがり!です。
(東北の方の郷土料理らしいです)

昼食後は、トランジション藤野で流して下さった広報のご縁で初めて参加された
Yさん、それに午前中はベテランの方々の仕事ぶりに圧倒されていたMさんも、
午後からは積極参加(何もしてないのは、自称カメラ担当の私だけ…)。

そして測って、切って、積んで…の作業がまたまた続きます。
途中、木工・金属なんでも造形がお仕事のPさんが、釜から排水用に使う樋を
見事に作ってきてくださいました。すげーっ、と感心。午前中にふらっと来て、
ちょっと見て、わかった、と帰って、そして持ってきてくれました。
物作りの世界はカッコよすぎ!ですよね。

午後からは整体師をやっているSzさんの旦那さんも登場。セルフビルドが得意
で、協力な助っ人です。

ダッチオーブンでは、第2弾のおやつ作り中。

こうして作業は進み、2段目の石も水平を測りながら見事に積み上がりました。

何でもできるベテランのIさんには、何から何まで感心させられるのですが、
その一例がこの板。
風呂釜の上縁の内径の大きさに切ってあるベニヤ板ですが、これのおかげで
石積みの円のとり方や大きさがピタリとわかるのです。
セメント用の砂をふるう大型のフルイを効率よく1人で動かすための塩ビ管とか、
各種の専門的な道具とかもIさんの持ち物。
とにかく地域に根づいて暮らしてきた方々には、さまざまな生活仕事を自分で
こなしてしまうワザと知識がたくさん詰まっていることを実感しました。

最後は積み上げた石の間に、残ったセメントをみんなで詰めていきました。

今日はここまでで終了です。
結局2段目まで積みました。残りあと1段です。

終了後、ダッチオーブンでホカホカに焼き上がっていたケーキを頬張り、しばし
歓談のひとときをもちました。

長〜いレポートにおつきあいいただき、ありがとうございました。
次回は9月22日、朝9時からの予定です。
手伝い、見学、差入れ、冷やかし、歓迎です。