4月9日満月定例会報告 その1


すでに10日も経過してしまいましたが、
9日にあった定例会の報告を少し。

初めての満月定例会。
とりあえず、おなかが空いたので、
みんなでお食事。そうこうしている間に月が昇ってきました。



今日の議題は
1.五右衛門風呂づくりについて
2.「トランジションタウン」という名称について


1.五右衛門風呂


風呂釜、囲いなどを作るための古材(藤野の古民家より)、大谷石など、
必要な材料はほぼそろっている。
今回は、設置場所について検討。
すどうさんの畑か、Sさんの庭という案が出ていた。
ご好意で、Sさんの庭に作ることで
実際に庭を見て設置場所などを決定。


設置場所に関して、参加者から質問があった。
「Sさんはご迷惑じゃないか? それから、
個人宅の庭にあるものだと、気を使ってしまうのでは?
みなさん、どう思いますか?」という投げかけがあった。
庭を提供してくださるSさんは問題ないとのこと。


ちょっと、話はもどりますが、
そもそも、五右衛門風呂づくりの発端は、
すどうさん宅の風呂のボイラーが壊れたことからはじまった。
「周囲に燃料になる薪があるのに、
使うことができない(石油ボイラーだから)、
そして、修理には数十万かかる。
風呂に入るなんていう基本的なことが、
自力でどうにもならないというのが、悔しい!」
そんなところから、薪でたける五右衛門風呂なんて
シンプルだし、いいじゃないかという話になった。


畑から出る草や木片、野菜くずなどを燃やせる
五右衛門風呂は、農家にとってはあると便利なもの。
出た灰は、また畑に戻したり。
とてもリーズナブルなシステムだった。


また、昔は、毎日風呂なんか焚かなかった。
町内で持ち回りで、今日は○○さんちで風呂沸かすから、
そこに入りに行こう! といって、ご近所どうし、
お風呂をシェアしていたそう。


エネルギーや物質の循環、森の再生、
コミュニティの創造と五右衛門風呂は
深くつながっているということだ。


「Sさん宅の庭に作らせてもらうというのは
ひとつのチャレンジでもある。
僕らがどのぐらいの距離感が心地いいのか、
どれぐらい近づきすぎると、ダメなのか、
そんなこともやりながら感じたり話していければいいのでは。
もし、Sさんがこれじゃ、具合が悪いよ、ということになれば、
僕が責任もって撤去しますから、まずはやってみましょうよ」
と、発案者のすどうさん。


やってみて、お互いに「これじゃ窮屈だな」とか、
感じたことを話せる関係性をつくれるかもポイントとなってくる。
今回もなんとなく、決まりかけていたところで、
「Sさん宅の庭でほんとにいいのか?」ということを、
投げかけてくれた人がいたおかげで、
五右衛門風呂の意義など、再度みんなで確認することができて良かった。


化石燃料に頼らないものとして、五右衛門風呂、面白い…
と思っていたけれど、それ以上のことを
あらわしているシンボル的なものだなと、
つくづく思った。


そして、このつくるプロセスでも、
いろいろな発見が起きているなぁ。


(あんじゅ)