7月2日(土)皮むき間伐『きらめ樹』

NPO法人『森の蘇り』の大西さんにご指導を頂き、TT藤野【森部】のメンバーの人達と、皮むき間伐の体験をしました。

まずは大西さんの講義から始まりました。


日本の国土の7割が森林です。
そのうちの7割が人工林、つまり、日本の国土の約半分が杉、ヒノキの人工林で覆われています。
木材確保の為に、戦後、雑木林がどんどん人工林に変えられてしまったのです。


しかし、その後日本は、コストの安い外国の木材を大量に輸入するようになりました。
豊かな自然の中で伝統的な生活を営んできた先住民の生活の場を奪い、原生林を不毛な荒れ地にしてしまいました。


私達の生活が、多くの人々の大切な生活を犠牲にして成り立っていたことをご存じでしたか??


一方、日本国内では、国土の4割が放置された森林となっています。土砂災害を引き起こし、急速に生態系を破壊しつつあります。
私達は早急にこの荒れた森林を甦らせなければなりません。
今後10年が勝負です。


森の手入れは、通常は、高度な技術を必要とし、大変危険な作業です。


しかし!!、皮むき間伐は、女性でも子供でもできる、画期的な伐採手法なのです!!


その、皮むき伐採とは!??


まず、森を50平方メートル(7m×7m)に区切って、木々の間隔を理想的な状態にするため(1haあたり35平方メートルの断面積の割合)、間伐する木を選定します。


ノコギリで木の下部の皮に切り込みを入れます。


切り込み部分に竹のへらなどを入れて、下から剥がします。


こんな感じできれいに剥けてきます。


こんなに上まです〜〜っと剥けます。


さらにこんな上まで!


この様にして、皮をむいた木は、一年半後には乾燥して、子供でも持ち運べる位の重さになります。

しかも、フィトンチッド、ヒノキチオールなどの木の成分はそのまま、香りのよい木材となります。
太い木は建材として、細い木はエネルギーとして、無駄なく利用できるのです。


今の家や家具はほとんどが合板でできていますね。
家一軒にドラム缶一本分の接着剤が使用されているとも言われ、様々な健康被害の原因となっています。
耐用年数も25年が限度です。


それに比べ、自然乾燥の木で作った家は数百年はもつと言われます。
しかも、健康で快適な生活を送ることができるのです。



昼食後は、グループにわかれ、それぞれが皮むき伐採を楽しみました。


海外の国々の環境破壊をやめ、日本の国土を守り、そして、私達の日々の健康のために、日本の森を再生しましょう!


今回は藤野の森を舞台におこないましたが、相模湖の森でも是非とりくんでいきたいと思っています。